2013年2月20日水曜日

ソーラーカー製作講習会に参加しました

東海大学で行われた日本太陽エネルギー学会主催の「電気自動車・燃料電池車・ソーラーカー製作講習会」に参加しました。
私はこのような講習会に参加するのは初めてだったので、どんな雰囲気なのかよくわからなかったのですが、貴重なお話をたくさん聞けてよかったです。

中でも、ヤマハ発動機の池上さんがお話されていた、ソーラーカーやエコノムーブの設計・製作についてとても興味が湧きました。
講義の様子

私たちのチームは毎年新しい車体を作るわけではないので、ソーラーカー自体の設計や製作は経験したことがなく、知識もありませんでした。
今回のお話しを聞いて、車両のコンセプトやレイアウトを考えたり、モックアップの製作をしたりということもしてみたくなりました。
ソーラーカー以外でも何か機会があればいいなと思います。


もう一つ、東海大学の木村教授がお話しされていた「東海大学におけるソーラーカーチーム運営の考え方」も印象的でした。
東海大学のソーラーカーチームは広報にも力を入れていて、私自身もこのようにブログを更新したり、ホームページを編集したりすることがあるのでとても勉強になりました。

講習会終了後、木村教授から広報についてアドバイスをいただいたので、今後活かしていこうと思います。
お忙しい中ありがとうございました。

他にもいろいろなお話を聞いて、今までは自分のチームのことを知るので精一杯だったのですが、これからは少しずつ他のチームのことも知っていかなければいけないなと思いました。
また、わからない言葉が結構あったので、そこはちゃんと勉強しておこうと思います。

1年 佐藤




(追記)
会場外には、色々な団体の製品展示・説明がありました。いくつかご紹介します。


可変界磁モータ
MITSUBA様のブースです。モータコントローラ制御キットとキットモータだと思います。
こちらは可変界磁機構がついているモータで、電磁石が入ったり出たり調節可能です。
上の写真はコアを最大まで抜いた状態の写真です。
界磁磁束を減らすとトルクが小さくなるのですが、回転数が早くなります。
回転数とトルクの関係はギヤみたいな物です。
MITSUBA様の製品にこのモータやコントローラをつくったりするキットがあるとのことで、私も一度つくってみたいなって思いました。


小型 軽量 高効率 MPPT(KW-MPPT)
こちらは、柏会さんが開発した、小型で軽量で高効率なMPPT回路です。
実際に持ってみると軽くて、これは分散型MPPTに適していると思いました。

私たちの車両のように、太陽電池が曲面になってしまう場合は、光のあたる角度が異なるため個々の太陽電池の発電量にばらつきが生じ、一番発電していない太陽電池が足を引っ張って全体の発電量が低下してしまいます。(現状は10区画にわけて、そのような影響をなるべく少なくしてあります。)
そのような場合には、太陽電池の区画をより細かくわけて、それぞれの太陽電池でMPPTした方が発電量が低下する量が少なくなります。このやり方が分散型MPPTというものです。

ちなみに、MPPT(Maximum Power Point Tracking:最大電力点追尾)とは太陽電池から取り出せる電気エネルギを最大限にすることです。これをしないと太陽電池を有効に活用することが出来ません。

柏会さんの講義はとても面白かったです。効率が99%を超える高効率なDC-DCコンバータ製作にはなにかノウハウがあるのでしょうか。今度の機会に質問してみたいと思います。


CFRP製ホイール
こちらはGHクラフト様のブース。展示品はCFRP製のホイールです。
結構人がいたので私は実物にはさわれなかったのですが、これを持った先輩によると「うちのホイールより軽かった」とのことです。


今回、私は1年生2人を連れて行きました。
予備知識として色々なことを教えてあげてから参加した方が、より一層講義の内容を理解できてよかったかなぁというのが反省です。
来年度は是非とも独自の予備講義をやってから参加したいと思います。

来年度のソーラーカー製作講習会も楽しみにしております。よろしくお願い致します。

3年 浅野