2012年10月30日火曜日

育英祭が近くなってきました

近頃あまり更新できていないですが、みんな作業しています


育英祭に向けて、体験試乗用にNEOの調整や、活動を報告するための展示用パネルの作成など、文化祭の準備をしていたり、年度末に行われる大学コンソーシアム八王子への提出書類など、それぞれのイベントにむけて準備を進めています。

その他は、11月3,4日に開催される育英祭で販売するカーボンのキーホルダーを作っています。値段は200~300円ほどになると思います。

他にも下敷きを作っています。

ちなみに平板から切り出しているので、他の形もつくれますよ。
これがほしい!というものがあれば言っていただければ作れるかもしれません・・・・


サレジオ高専の育英祭は11月3・4日です。ぜひ来てくださいね!


4EE 井藤

2012年10月17日水曜日

バッテリの充電と電装部品の抵抗測定

今日はCATのバッテリの充電とSALESIOの電装に使っている配線などの抵抗を計測しました。

CATのバッテリは鉛バッテリを使用しています。
それぞれの電圧が揃っていなかったので、バッテリを並列に繋いで充電をすることになりました。
バッテリの充電の様子

バッテリを繋ぐ配線の仕方や、鉛バッテリの定格容量から充電する電圧や電流を計算で出す方法を先輩に教わりながら、1年生で充電をしました。
1年生のほとんどがバッテリの充電をするのは始めてだったので、とても勉強になりました。

あとSALESIOの電装に使っている配線などの抵抗値を計測し、改良によって抵抗値がどのくらい変化したかを調べました。
抵抗値計測の様子
こっちは先輩方と一緒に計測をしたのですが、計測器の使い方や抵抗の出しかたなども教えていただきました。

今日学んだ知識を生かしてこれからも頑張っていきたいです。

1年 佐藤

2012年10月9日火曜日

電装ボックスのLアングルの加工

今日は、カーボンでできた電装ボックスとフタを固定するための、
Lアングル部品を加工しました。
このLアングルにもカーボンを使用しているため、加工が難しくなります。


カーボン製Lアングル


まず、Lアングルの幅が15mmになるように測定し、
バンドソーを使って直線状に、慎重にカットしていきます。
カットするときは、非常に細かくなったカーボンが粉のように舞い上げてしまうので、
マスクをして作業をします。

次に、角を45°にカットします。
Lアングル同士を直角に合わせた時、ぴったり合うようにするためです。

最後の仕上げに、切り口にできてしまったバリ(カーボンの繊維)をやすりで削ります。


このようにして、長さの違うLアングルを4つ作りました。
カーボンをカットするのは、粉が舞ったりバリができてしまったりと大変でしたが、
この調子で行けば上手に出来そうです。


1年 中村

2012年10月6日土曜日

NEOの補充電


'94~'96に活躍していた育英高専時代のソーラーカー"NEO"は17年が経過した現在、ソーラーパネルで発電することができません。

その為、走行前にバッテリを商用電源より直流安定化電源を介して充電しています。

つまり、現在は電気自動車として再び活躍しています。

NEOの充電風景


今日はNEOのバッテリの補充電を行いました。

現在NEOで使用しているバッテリはNEO2で使用していたLi-ionバッテリです。
NEOが活躍していた頃('94~'95)は鉛バッテリを使っていました。

28直列のセルなので充電電圧は4.2[V]×28(直列)=117.6[V]ですが、
直列セルに均等に電圧がかかる保証はありません。
その為十分な過充電防止マージンをとって110.0[V]としています。

電流も並列セルに均等に電流が流れる保証がない事、
安定化電源の電力リミッタの関係で8.0[A]としました。

デジタルマルチメータと安定化電源




今日の工夫点。

まずは、コードリールの正しい使い方ですが、「NEOの充電風景」の写真のようにすべてのばして使います。
特にNEOの充電のような大電力を扱う場合は、ケーブルの発熱量が大きいので火災防止のためにもこのように使います。



あとは、コードリールの周辺で2~3回転のわっかをつくること
コードリールの周辺でわっかをつくる。

コンセントの部分でも2~3回転のわっかをつくること
コンセントの周辺でわっかをつくる
このようにわっかをつくっておくと、もし途中で誰かが躓いても、わっかの部分で相殺されるので配線が抜けたり緩んだりすることを防止できるのです。



3EE 浅野





2012年10月3日水曜日

バッテリの作業を体験!


今日は、「バッテリ作業に興味がある!」という1年生に私がやっている普段の作業を体験してもらいました。

今日の作業は「直列接続のバッテリパックを並列接続にする」というものです。



夏休み中にバッテリセル計測システムの開発で使うために直列接続にしたのですが、
セルの電圧がばらついてしまったので全てを並列接続にして起電力を再び揃えます。


バッテリパック同士を締結しているボルトを緩める。

ワッシャが入ってる方の工具を回転させる。(銅電極に傷がつく為)

銅電極の酸化膜をドーブライト(Sunhayato)で除去し、
ドーブライト成分と指紋などをエタノールと紙ウエスで吸収します。

バッテリパックを並列接続にします。
バッテリパックを並列にする前に確認する点が2つあります。

①並列接続前に、全てのパックの電圧を測定をする。
並列にするパックに起電力の差があると、バッテリでバッテリを充電してしまうことになります。
バッテリ対バッテリの充電は電流を制限できないので、バッテリパックを痛めるケースがあります。
なるべくそのようなことがないように、並列接続するときは、電圧の同じパック同士にします。
電圧が異なっている場合は、補充電を行ったり、少し放電させたりします。


②並列接続前に、全てのパックの極の方向を確認する。
並列接続のうちのひとつでも極(正極・負極)が逆になっていた場合、並列接続したとたんに大きな短絡事故になります。
周りのセルから、極の逆になったセルに向かってとてつもない電流が流れ込むことになります。

ここで、注目して欲しいのはバッテリユニットの蓄電容量(エネルギー量)です。
約2.5[kWh]=9[MJ]のエネルギーを一度に放電するということを考えるととても恐ろしいです。




さて、上記に注意しながら作業をすすめて並列接続が完了しました。


並列接続の状態で一晩(8h)くらい放置してあげると、だいたい全てのセルの起電力が揃います。
セルの起電力のばらつきが大きい場合は、もうすこし長い時間が必要です。
これを私たちは「起電力ならし」といっています。

この後は、すこし補充電をして、再び直列接続にして放電特性の測定を行っていこうと思います。





電圧の見えていない1年生達にいきなり直列セルを扱うのは、
感電事故の危険性があるので怖かったのですが、作業中の注意をしっかりきいてくれたので無事故でバッテリ作業を終えることが出来ました。

3EE 浅野