2013年3月11日月曜日

パーキングブレーキのエア抜き


今日は、SALESIOのパーキングブレーキのエア抜きを行いました。

パーキングブレーキレバー(2010年 CFRP化時の写真)
SALESIOはコックピット左前にパーキングブレーキレバーがあります。
レバーを複数回手前に引いてキャリパの圧力を上げた後、オレンジ色のコックを操作して圧力を逃がさないようにして、パーキングブレーキとしています。

上の写真は2010年にパーキングブレーキをCFRP化したときの懐かしい写真です。
まだ、ステアリングホイールが青い(通称:ハットリ君)の時代ですね。



最近、パーキングブレーキの調子が悪く、ブレーキをかけてから時間が経つにつれて徐々に緩くなる現象があります。この原因ははっきりしていません。


まずは、「ブレーキラインにエアが入っているのではないのか?」ということで、エア抜きを行いました。

エア抜きの作業自体は1時間くらいで終わりました。
私は主に電装担当でメカ的な部分はあまり詳しく分からないので、先輩に教えて頂きながらやりました。



パーキングブレーキのエア抜き
SALESIOは4輪車で、駆動輪は1輪です。モータは右後ろにあります。
現在は、このモータにブレーキディスクを付けてパーキングブレーキをかけています。



エア抜きの作業を以下にメモ程度に書いておきます。
(初心者の私が書いているので、参考にする程度にしてください)


1. リザーバータンクの蓋をあけて、ろうと(漏斗)を差し込み、そこに新しいフルードを満たします。
※作業中、この部分のフルードがなくなってしまうとエアが入り込んでしまうので、常時新しいフルードを満たしていきます。

2. ブレーキキャリパのニップル(ブリーダプラグ)にめがねレンチをかけて、ホースを差し込み、ホースの先はペットボトルに入れます。
※ホース内のエアがキャリパ内に逆流しないようにニップルを上にしたり、ホースをアーチ状にしたり工夫する必要があります。

3. レバーを3回程引き、引いた状態でニップルのメガネレンチを回して、ニップルを緩めます。
ニップルが緩むとフルードが出てきます。

4. ニップルを締めて、レバーを戻します。
※ニップルを締める前にレバーを戻すと、ホースのエアや古いフルードなどが逆流してしまうので良くありません。

5. ろうと内のフルード量を確認しながら3と4の作業を複数回繰り返し、エアを抜く。

6. ホースをつまんでニップルから抜く。

7. ろうと内のフルードをスポイトで抜いて廃棄し、リザーバータンクの蓋を閉めます。

8. フルードが付着している所はパーツクリーナで洗浄し作業完了です。


エア抜きの作業後、しばらくパーキングブレーキの動作試験してみたところ、大分改善されました。
しばらく経ってもブレーキが緩まなくなりました。

これにて一件落着となるでしょうか。



さて、明後日(3/13)はSALESIOの校内試走を予定しています。楽しみです!

3EE 浅野

2013年3月7日木曜日

保管中のLi-ionバッテリ('06)のメンテナンス


今日は、2006年に導入した18650型セルのLi-ionバッテリの電圧を測定しました。

単セルの電圧測定・記録

この('06)バッテリが活躍していた頃の事は、私がまだ小学生でしたので全然分かりませんが、しばらく保管されたままで触っていなかったのでメンテナンスとして全てのセルの電圧を測定、記録しました。

27並列の14直列で1つのユニットを組んでいたので、378本のセルの電圧を測定したことになります。なかなか大変でした。


実は、もう3箱(0.5ユニット分)あるのですが、見た感じでは、過放電後に充電をかけた物だと思います。液漏れが凄い状態でした。また、箱の中で正極と負極をわざとひっくり返して入れてあったので恐らく壊れてしまっているセル達なんだとおもいます。こちらは廃棄の方向で検討したいと思います。
みなさんも、バッテリの過放電には気を付けてくださいね!(私も1ユニットをダメにした経験があります。)




さて、現在使っている('07,'11,'12)タイプのLi-ionバッテリと違って、セル一本一本が溶接されていません。

これら単セルをユニットにするときは、圧力によってセルの電極と電極を接続します。

溶接されたものと比べると、セルの組み合わせを細かく調整可能な点で優れているのですが、接触不良や圧力が均一にかからないなどの課題も残っています。

溶接型、圧接型、どちらの方法も良いところと悪いところがあり悩ましいです・・・




さて、この引退した'06バッテリはこれからバッテリマネジメントシステム(BMS)の研究、実験用に使っていく予定です。

それではまた、報告致します!


3EE 浅野