2012年7月22日日曜日

MODELAでコネクタ取り付け穴を切削加工


MODELA"MDX-20"というRoland DG社の3D入出力装置をソーラーカープロジェクトで保有しています。


この装置は3D CADでつくったデータを元に、装置がエンドミル(ドリルのような刃)を自動で動かして実際に物をつくってしまう便利な装置です。小さなマシニングセンタです。


また、まだやったことはないのですがスキャン機能もあり、装置の中にスキャンしたい物を入れると、針のような物で上からつっついて、その高さのデータを元に3D CADデータを出力してくれます。


MODELA MDX-20(2011年撮影)



MODELAで木製のジグを切削中(2011年撮影)





今回は、このMODELAをコネクタ集合ボックスのコネクタ取り付け穴の切削に使用しました。
タカチ社のアルミケースの蓋に加工を行っています。
装置への固定方法がガムテープですが、これでも十分に固定が可能です。

2012.07.19 MODELAでアルミケースにコネクタ取り付け穴を切削加工中

手前のD-sub用のコネクタを手で突っついてみて、
残り0.1~0.2[mm]程だと言うことを確認し、切削を終了しました。

2012.07.19 コネクタ取り付け穴 切削完了

掃除機でアルミの粉をどかした状態です。

D-sub(25,15,9)の他にMolex3191-12 Molex5559-(02,04)のコネクタ取り付け穴もあります。

薄皮一枚で穴がふさがっているので、マイナスドライバーなどで破って、バリはヤスリで落として、仕上げます。




今まで、コネクタ取り付け穴加工は
ドリルで沢山穴を開けて、棒ヤスリで削って・・・と手で加工していました。

この方法だとあまり綺麗に出来ないし、時間も掛かります。


MODELAが、ソーラーカープロジェクトにきてからは簡単に綺麗に、
時間も余り掛からずに出来るようになりました。

ちなみに、今回の加工時間は、あまり正確に把握はしていませんが2~3時間くらいだと思います。





MODELAの制御ソフトは、"MODELA PLAYER"(ROLAND DG社)を用いず、"NC-MODELA"(三上ロボット工房様)を用いました。


"MODELA PLAYER"は、3D CADデータをから切削軌道を自動でつくってくれます。
複雑な形状の物をつくるときは大変便利です。
しかし、自動でつくった切削軌道は、最適な軌道ではない場合もあり、切削に時間が掛かります。


"NC-MODELA"は、マシニングセンタなどの制御でも用いられるNCデータ(G命令)を元にMODELAを制御します。
NCデータは、CAM(CADをNCデータに変換するソフトウェア)を使えば簡単にできますし、
自分でうちこめば最適な切削軌道をかくこともでき、切削時間の短縮もできます。


今回のような2D CADの投影は、"NC-MODELA"が適しています。



今後は、複雑な形状の3D CADを切削し、CFRPの型にしたり、
集塵システムを自作して、CFRPを加工したり、
生基板を切削して、基板作成をしたりなんてこともやってみたいと思っています。



3EE 浅野

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